手作り納豆で一番うまいのはやはり蒸した大豆から作った納豆。
ウチでは圧力鍋にケーキリングをいれ、その上に金属のザル。ふやかした大豆をザルにいれたなら 三十分圧をかけたあとにそのまま冷却。ハロゲンのコンロだからコンロの熱がのこってかなり長い間加熱は続いていると思う。とにかく指でつぶれるくらいの軟らかさにする。これを使った手作り納豆はゆでたのとはウマミもひきもダンチに違う。
・・・が。
前日から大豆をふやかしておかなければならない。
大豆を蒸さなければならない。
既にここまでで十分に
めんどだのう。
しばらく前に大豆フレークで納豆ができるという話を聞いた。
詳細はわからないけれどコレは試してみるしかあるまい。
ここで、紹介しよう。
大豆フレークとは・・・
これは最近の健康ブームに乗っかって、ソーヤをもっと手軽にいただきましょうという趣旨で作り出されたもの。加熱した大豆をローラーで押しつぶしてある。はじめからかローラーのせいか
半割りになっている。有難いことに皮もない。ここに マルツエキス(麦芽糖か?)という甘い汁をまぶしてある。そのまま食べてもうす甘くてカリカリしていてこのままおやつにしてもいいかもしれない。スイス人はこれをミューズリやシリアルに混ぜていただくのだ。
本日の実験手順
大豆フレークにはもう火が通っているので、沸騰した湯を消毒をかねて大豆フレークに注ぐ。十二分にフレークが隠れるように湯を注いだあとは 5分ほど待つ。
余分な湯を捨て熱いうちに、ひき割り納豆を混ぜ込む。
底の浅い清潔な容器(上記の容器兼用でよし)に、このプレ納豆をいれ、キッチンペーパーを2重にしたものをのせる。その上にフタ。ぴったりしめず、わずかにずらす。以上は余分な水分蒸気が滴らないよう、納豆が呼吸できるように。
私はオーブン
40度で16時間。(すみません間違えて30度と書いてしまいました)でも、はじめの四時間くらいは温度が定まらず25度くらいだったようだ。また、途中経過を見るために開けたり閉めたりをしたことを考えると10-14時間でいいかと思う。
50度で二時間という話も聞いた。これはいくらなんでも高すぎる気がするがオーブン庫内の温度が一定するまでには時間がかかるから40度くらいだったのかもしれない。
温度調節にはそれほど気をつかわずとも中まで発酵が進みやすいので失敗がすくないのかもしれない。
結果
オオ、ミヨヤ! この見事な粉の吹き方。
さっそく夕食に我が家式、ネギと玉子、納豆昆布やカツオ節などを大量にいれていただく。はごはごはぐぐ・・・うう、マサニ納豆。
でも、ストレート納豆が一番。具はネギパラリとカラシのみっ、マメブランドにもこだわるっ、という向きはお近くのスーパーへいかれたほうがいいかもしれない。手作りをしなければならない 方向き。
でも、
大豆フレークにお湯を注いで 納豆と混ぜたらほぼ作業はお仕舞いっというこの、手軽さ。このお味レベルなら許していただきませう。ものぐさでも実験してみたい方、休み中のプロジェクトをお探しの方・・海外の高い日本食に嫌気の指しているなみなさまに・・・お勧めいたします。
ご参考までに
大豆フレークは乾燥のもの約150グラム、種菌のための市販ひき割り納豆20グラム。これは配合は適当に見た目で決めた。
発酵のための40度を保つためには、中華ショップなどから発泡スチロールの
トロ箱様のものを
タダでもらってきて、大きなペットボトルに熱い湯をいれたもので保温というのが楽チンのようです。(ピクニック用のクーラーボックスなども)
ペットボトルの熱い湯が心配ならフリースやタオルで納豆の入れ物をくるんでおくと熱焼けしないのではと・・。
うむ、次回はこの方法で追試してみよう。
追記: 大量に出来た納豆はサランラップで一回分ずつ包んでおいて冷凍。
そのままなら1日おいてから、三日くらいまでなら冷蔵ok。それ以上おくのなら先に冷凍しておく。
大豆フレーク実験日記は他に
②
クーラーボックスで納豆作成
③大
量生産へ踏み切る・大豆フレーク納豆
などです。